インタビューが盛り上がる、たった3つの言葉
インタビューは有効。だから良いモノにしたい。
企画系の仕事していると、何か課題が発生したり、プロジェクトが始まりそうなタイミングで
「とりあえずヒアリングさせてもらっていいですか?」
みたいな局面、出くわしますよね。
私は、元コンサルで、今も経営企画のような仕事をしているので
「聞く側」として参加することが、圧倒的に多いのですが
たまに、インタビューが全然盛り上がらないタイプの方いますよね。
インタビューは、仮説構築・検証のために、とても有益な手法です。
どうせやるなら、いい情報を引き出したい。
「例えば」「つまり」「他に」の三言でいい:シンプルなコツ
コンサル時代に教わった偉大な教えなのですが、
インタビューのとき、困ったら
「例えば」「つまり」「他に」のどれかだけ言ってればいい。
例えば、こんな感じです。
「今の営業組織の課題はなんですか?」「マネジメントが機能していないことですね」「なるほど。例えば?」「いや、マネジャーがKPIをちゃんと見てないんですよ。メンバーの商談数を把握していないマネージャーだっているし、結局成果を見て『頑張れ』とか言っているだけになってる」「つまり、マネジメント、特にKPI管理ができていないってことですね。」「そうそう。だって、まともな帳票もないじゃないですか。」「確かに、見たことないかもしれませんね。ちなみに、他に課題に感じることはありますか?」「最近、引き合いの質が下がっている気がしますね。マーケチームが頑張って色々な引き合いを取ってきてくれているけど、全然熱くない引き合いが多い。結果として、対応するメンバーのモチベーションが落ちてきている気がします。」
つまり、
- 抽象を具体に落とす「例えば」
- 具体から抽象へ昇華させる「つまり」
- ヌケモレや議論の局地化を防ぐ「他に」
という、たった3つの言葉で、インタビューをコントロールできると。
「なぜ」は落選
この教えの一つのミソは、「なぜ」を敢えて(?)落選させているところだと思います。
私の解釈では、理由は2つあって
- 「なぜ」は、放っておいても大体聞くという経験則
- むしろ、「なぜ」を聞きすぎる結果、詰問ぽくなって目的を達しないインタビューが存在するという経験則
だと思っています。
「なぜ」が重要なのは超前提。
むしろ控えめでいいくらいだよね、ということ。
シンプルだから使いやすい
世の中に、インタビュー手法に関するノウハウは溢れています。
・まず、対象者の選定方法はカクカクシカジカで。
・準備にあたっては、アジェンダと目的を共有し、対面法の場合は・・・
・冒頭は、アイスブレイクとして・・・
・グループインタビューとデプスインタビューは、気をつけるポイントが違って・・
・・・覚えてられない。
そんな時に3つだけ
「例えば」
「つまり」
「他に」
手元のノートに書いてインタビューに臨むと、意外とうまく行ったりします。