ロジカルシンキング・問題解決の必読書&おすすめ本のまとめ
その必読書やおすすめ本を紹介します。
新しい本や個人的にオススメの本というより、なるべく「スタンダード」とされている本をピックアップして行きたいと思います。
柔らかめ
「世界一やさしい問題解決の授業」
2007年の発行以来、30刷以上を重ねる大ベストセラーです。
薄くてわかりやすいので、「活字を読むこと自体苦手」という方におすすめです。
薄いですが、内容的には十分で、10年以上支持され続けているのは、その内容の良さの現れかと思います。
個人的に「ロジカルシンキグ・問題解決でオススメの本は?」と聞かれた時は、とりあえず「世界一やさしい問題解決の授業」と答えるようにしています。
中くらい
「イシューからはじめよ」
「イシュー本」って言われたりする名著です。
すっごく要約すると「解く前に問題(イシュー)の見極めをちゃんとやろう」という本です。
じゃあ、イシューってなんだよって話になるのですが、その辺も「なんちゃってイシュー」と題して「イシューじゃないもの」が明示されていたりして、わかりやすいです。
序章と第1章だけでも、買って読む価値あると思います。
「仮説思考」「論点思考」
「イシューからはじめよ」が流行る前だと、「イシュー」に関してよく紹介されていたのはこの2冊な気がします。特に「仮説思考」。
実用的なTIPSにあふれているのがこの本の特徴です。
例えば、「実験する前に論文を書く」という節があります。これは、国際的に有名な学者が「実験する前に論文を書け」と言われたというエピソードを紹介するものなのですが、ビジネスの報告書作成とか通ずるエピソードだと思います。
また、問題解決の流れって教科書だと綺麗に整理されてることが多いのですが、実際はそんな綺麗に行かないことも多いです。
その点、この本では「問題解決の流れは行ったり来たりする」ということが明示されているのも特徴です。
以上、「柔らかめ」〜「中くらい」として4冊を紹介しました。
たった4冊ですが、以上を読めば、ロジカルシンキング・問題解決については、「なんとなくわかった気」にはなれると思います。
以下は、本格的に勉強したい方向けです。
堅め
コンサル業界で働きたいとか、コンサル出身上司と戦いたいとか、そんな方は読んでおきたい厳選4冊です。
「ロジカル・シンキング 」
「ロジカルシンキング」という概念が日本で広がるきっかけの一つになった1冊とか言われています。
「考える技術・書く技術」
言わずもがなの古典ですね。
「問題解決プロフェッショナル」「問題発見プロフェッショナル」
「問題解決プロフェッショナル」「問題発見プロフェッショナル」も、問題解決の文脈でとても良い本です。
以上、「堅め」として紹介した4冊の内容はくどくど説明しないのですが、
「考える技術・書く技術」は1999年、「ロジカルシンキング」は2000年の発行と、だいぶ古い本です。
古い本なので、内容に古さを感じる人もいると思います。
また、(時代背景の一致度含めた)分かりやすさという意味では他の本でも代用可能なのかもしれません。
でも、この4冊はコンサル界隈で推薦される頻度も特に高い気がします。
推薦される頻度が高いということは、多くの人に評価されているということです。その意味で、内容に外しはないかと。
あるいは、「よく推薦される→読んでいる人が多い」の結果として、世の中的にスタンダード・常識として扱われている部分が多い、ということなのかもしれません。
いずれにせよスタンダードなので、まだの方は、これを機に読んでみても損はないんじゃないかと思います。
副作用として、「え、お前読んでないの?」ってマウント取られる事態も防げます(笑)。
プレゼンテーション
ロジカルシンキングとセットで語られることが多いプレゼンテーションに関する本です。
「ロジカル・プレゼンテーション」
ロジカルシンキングとプレゼンテーション(提案)をつなぐ一冊。そもそもロジカルシンキングって、最終的にプレゼンテーション(提案)の形でアウトプットされることも多いですもんね。「イシューからはじめよ」もプレゼンにまで触れてますし。
「マッキンゼー流図解の技術」
翻訳版で2004年の本。これも、もはや古典ですね。
この本の地味にいいところは「これやっちゃダメよ」というアンチパターンとその修正例、演習がたくさん載っていることだと思います。
図解とかロジカルシンキングは、いきなり正解を示されるより、「実際に間違えて、そこから直す」って過程が理解を深めると思います。アンチパターンの例示や演習は「実際に間違えて、そこから直す」を疑似体験させてくれます。
まとめ
以上、ロジカルシンキング・問題解決で紹介されることが多い本を厳選で紹介しました。
「私がオススメする」じゃなくて、「世の中でオススメとされることが多い」を選定基準にしたつもりです。実際amazonでも上位にランクインしている本ばかりだと思います。
「オススメだからオススメ」という循環論法。笑
でも繰り返しになりますが、「世の中でオススメとされることが多い」ということは、
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多くの人が内容を評価している
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世の中的にスタンダード・常識として扱われている確率が高い
ということになると思います。なので、好き嫌いはあるにせよ、一通り読んでみても損はないんじゃないかな、と思います。