「ECRSの原則」とは :業務改善は、最初に「やめる」を検討する
- Eliminate(やめる)
- Combine(他と一緒にやる/分けてやる)
- Rearrange(順番や担当者を入れ替える)
- Simplify(簡素化 / システム化)
最大のポイントは「順番」
必ず、最初にやめるを検討する
①一番カイゼン効果が大きいから
②目的が明確化されるから
目的がないところで業務改善はあり得ない
「この業務、やめたら困ります?」
「そりゃ困るよ。だって・・・。」
- その目的は、本当に必要なのか?
- その目的に対して、今のやり方は正しいのか?
- その目的だったら、他の業務で代替できるのではないか?
あとはご自由に。ただ、システム化の原則は最後。
「自動化しちゃえばいいじゃん」ではなく「やめればいいじゃん」
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
- 作者: 小室淑恵
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2008/12/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 日本能率協会コンサルティング
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2010/02/17
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総務部の本当の役割考察 〜理想の総務部は「自らシゴトを作り、自らを切り出す」
意外と共通認識がない「総務の理想形」
一般的に、総務部は何をしているのか
- 固定資産・オフィス管理
- 消耗品管理、備品管理
- 文書管理
- 社内システム運用
- 受付・来客対応
- 慶弔対応
- 福利厚生
- 会社行事運営
- 社内広報
- 社外広報
- リスクマネジメント
- 株主総会・IR
自らシゴトを作り、自らを切り出す:歴史に学ぶ強い総務部
総務がシゴトを作るとき
総務が自らを切り出すとき
自らシゴトを作り、自らを切り出す
- 外部・内部の変化を見逃さず、必要な課題とこれまでにない業務を定義して、経営成果を最大化するという意味で「シゴトを作れる」
- そして、会社や世の中の流れを汲んで専門化を進め、最後は別組織化するという意味で「自らを切り出せる」
理想の総務論の一つの出発点
おまけ)経営企画の役割も参考になるはず
機械学習プロジェクトで、予め精度の保証を求めてはいけない:ビジネスサイドから見たAIプロジェクトのコツ
機械学習のプロマネは、普通のプロマネとちょっと違う
予め精度の保証を求めてはいけない
みたいなやり取りが発生し、ビジネスサイド「それって、どれくらい精度出るの?」データサイエンティスト「やってみないとわからないです」
機械学習プロジェクトの大まかな流れ
- そもそもなぜ倒産リスクを予測したいのか
- 「倒産リスク」とは何年後の倒産リスクなのか
- 具体的に、そのアウトプットを使ってどんなことがしたいのか
- なぜ、今の手法のままではいけないのか
- 考えられる変数(特徴量)は何か
- どういったデータが取得可能か(社内/外)
- それは、過去および未来に渡って、どれくらいの期間取得が可能か
- データ量は、機械学習に十分か
なぜ、事前に精度を求めてはいけないのか
というやりとりは、このプロセスに沿って理解するとわかりやすいです。ビジネスサイド「それって、どれくらい精度出るの?」データサイエンティスト「やってみないとわからないです」
データサイエンティストの言い分
ビジネスサイドの言い分
- そもそも、何らかの施策を打つんだから、投資対効果を知りたい。せめて精度の目処は欲しい。
- ちゃんとスケジュール引きたい。
- 「①ビジネス上の課題定義」「②データ収集」と、「③分析・モデル構築」の初期だけでも、相当時間を投資することになりそう。だから尚更早めに目処が欲しい。
解決の方向
基本的な方向は「3パターンくらい、ゆるく、見立てを共通認識とする」
データサイエンティストに求められること
- なぜ、精度を予め保証できないのか(上述のような理由)
- 世の中的にもそんなもんだということ(できれば、具体的な事例ベースで)
- ビジネスサイドは、ビジネス上の課題解決にすごいプレッシャーを負っていることへの理解
- ビジネス(特にオペレーションレイヤー)って内部/外部環境のちょっとした変化で打ち手変わるから、リクエスト(課題定義)が曖昧なのは仕方ないこともあることへの理解
- プロジェクト設計上必要なら、「参考程度ゆるい見積」として楽観 / 悲観/ 中間の3パターンくらいで、精度の見立てを提供できること
ビジネスサイドに求められること
- 上述のような理由から、事前に精度を保証させるのは無理っぽいということ
- それは世の中的にもそんなもんで、今自分の前にいるデータサイエンティストの腕が悪いのでは決してないこと
- とはいえ、ビジネスとしては課題を解決したいこと(その向こうにお客さんや世の中がいること)
- プロジェクト設計はしたいから(「見立てが外れても俺のプロマネ力でどうにかしてみせる!」という気概を持って)「参考程度ゆるい見積」として楽観 / 悲観/ 中間の3パターンくらいでいいから、見立てがほしいこと
そうはいうものの、、
ビジネスサイドの人に 「文系AI人材になる」はホントおすすめ
日報から学びにつなげるたった1つのコツ
世の中の惜しい日報
今日は、●●課長と商談に同行しました。一番感じたのは、課長と私の顧客志向の違いでした。私もより顧客志向を意識しなくては、と強く感じました。
劇的に改善させる、たった一つの問い「具体的には?」
「顧客志向」とは、具体的にはどういうこと?
具体的に、どこでそう感じた?
「意識する」とは、具体的に何するの?
より具体的には?
具体→抽象→具体の学びのプロセス
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
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シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
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HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント
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カスタマーサクセスがサクッとわかった気になるおすすめ情報まとめ(無料&書籍)
カスタマーサクセス(Customer Success)とは、主に月額課金系のビジネスで
顧客を成功に導く一連の活動や組織を指します。
SaaS・Web界隈で、ここ数年よく使われる概念です。なんとなく、ここ1-2年で、WebやIT系の人にとっては必修科目になった感があります。
自分もSaaS界隈の端っこに身を置く関係で、カスタマーサクセス周辺の仕事もしたことがあるのですが
「ネットでいい情報を探すのが大変。」
と思っていたことがあり、ふと、ライトなリンク集をまとめてみます。
<目次>
1.無料編
1-1.カスタマーサポートのことは嫌いでも、カスタマーサクセスは嫌いにならないでください
まず、超名作。
カスタマーサクセスの背景、概念から基本的なポイントをわかりやすく解説。
無料でこんな勉強させてもらっていいの?ってレベル感。「とりあえずこれ読んどけ」としてはとても十分。
商品企画や事業企画の方であれば、
- セールスアニマルになろう スタートアップ初期の営業戦略 (同じ作者のSlide Share)
- Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
- バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る
あたりと一緒に読むと、とても理解が進む気がします。
1-2.逆説のカスタマーサクセス
「カスタマーサポートのことは嫌いでも〜〜」と同じマイクロソフト→東大の馬田さん作成のスライド。続編。
同じ方の情報を紹介する形になってしまいましたが、日本語で公開されている無料の情報だと、本当に、群を抜いて良質な情報だと感じます。
ちなみに、この方が書いた本はこれ。これも面白かったです。
1-3. The Essential Guide to Company-wide Customer Success
英語大丈夫な方はこれがおすすめ。
後述「青本」の著者がCEOを勤める会社で、カスタマーサクセスツールトップベンダーのGainshight社の体系的な考え方がわかります。自己診断ツール付。
個人的には、カスタマーサクセス(というかSaaS)界隈ってアメリカが色々先行している関係で、ちょっと英語しんどい人も頑張って英語読むだけで半年分くらいは情報優位に立てること多い気がします。
おまけ
こんなのも作りました。一番サクッと読めると思います。笑
2.書籍編
2-1.カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則
- 作者: ニック・メータ,ダン・スタインマン,リンカーン・マーフィー,バーチャレクス・コンサルティング
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: 単行本
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問答無用の一冊目。
カスタマーサクセス界隈では「青本」とも呼ばれる。必読書。
2018年まで翻訳がなくて、この翻訳が出た時、一気にカスタマーサクセスのコンセプトが、実務レベルで浸透したイメージがあります。
「10の原則」でまとめられているので、自分のビジネスに適用するときのチェックリストっぽく使えるのもポイント。
(追記)逐条解説&紹介を書いてみました
2-2.カスタマーサクセスとは何か
カスタマーサクセスとは何か――日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」
- 作者: 弘子ラザヴィ
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2019/07/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これも必読。「青本」に対して「赤本」と呼ばれる本です。
「青本」がアメリカで書かれた本の翻訳なのに対して、「赤本」は日本で書かれた本です。
「〜とは何か」系の本って、抽象的なことも多いですが、この本は実務的に使える知見にあふれています。事例も日本だし。特に第2章の「カスタマーサクセスとはいったい何か」あたりは、実務的示唆にあふれ、参考になる部分多いのではないかと思います。
2-3.the MODEL
THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
- 作者: 福田康隆
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2019/01/30
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これも問答無用系の必読書。
SaaSにおけるマーケティング〜インサイドセールス〜セールス〜カスタマーサクセスという、一連のプロセスのエッセンスがギュッと詰まった本。
カスタマーサクセスの前行程などに広げて全体像を理解したい人は必読。
2-4.サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
- 作者: ティエン・ツォ,ゲイブ・ワイザート,桑野順一郎,御立英史
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/10/25
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この本の著者はZuoraという会社の創業者。
Zuoraという会社は、カスタマーサクセスをサポートするSaaSを提供している会社です。
そういう(カスタマーサクセスが流行ると儲かる)バックグラウンドだと、「自分のビジネスの宣伝でしょ」と捉えられるかもしれませんが、中身は面白いです。
読んだ人の間で盛り上がったのが、ギターメーカー「フェンダー」の事例。
カスタマーサクセスの事例は、正直SaaSとかWeb界隈が多い中で、市場が縮小傾向にあったギターメーカーがオンライン教育動画サービスを提供して・・と、月額課金ビジネスへと変貌していく事例は、Webとかベンチャーからちょっと遠い人たちにも、良いインスピレーションを与えると思う。
あとは、サブスクリプション・マーケティング――モノが売れない時代の顧客との関わり方とかもありますが、個人的にはこっちの「サブスクリプション」の方が好き。
2-5.CRM―顧客はそこにいる
- 作者: 村山徹,三谷宏治,アクセンチュア,CRMグループ,戦略グループ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/07/01
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敢えて2001年と古い本。
カスタマーサクセス以前に流行った概念”CRM”について、日本語で書かれた良書。
流行りの概念は、一つ前の概念と比べて理解するのがポイントだと思うのですが、この本は、CRMとカスタマーサクセスの差分を理解するという意味でもおすすめ。
3.終わりに
ここ数年で、「カスタマーサクセス」というワードを耳にする機会がグッと増えた気がします。
加えて、「青本」の翻訳出版により、月額課金の(もしくは月額課金にしたいと考えている)事業に身を置いていると、この辺は「もはや必修科目でしょ」って感があります。
現に、元々はその道のプロではない私も、+αの勉強と多少の実戦機会に恵まれています。
その割に、ネット上で良質な情報にたどり着くのが難しい気がしてまとめてみました。
PDCAサイクルよりYWTサイクル
Y:やったことW:わかったことT:次やること
YWT最大の特徴:最初にYが来る
「PDCA」ってぶっちゃけ使いにくくないですか
①Planがない仕事だって、ぶっちゃけある
②知識がない人が立てるPlanなんてトンチンカン
③そんな状況で、標準的な地頭力で使いこなせるほどPDCAは簡単じゃない
結果として、こんがらがる
状況下で、「PDCA回せ」を要求すると、なんかこんがらがっちゃう。①Planがない②Planを立てる知識がない③特筆すべき地頭もない
だったらYWTでいいじゃん
(おまけ)YWTを最初に考えた人
機械学習プロジェクトは、分析結果をビジネス成果につなげるところがポイント
機械学習のプロマネは、普通のプロマネとちょっと違う
分析結果をビジネス成果につなげるところがキモ
機械学習でアウトプットとアウトカムが繋がらないのは構造的な問題である。
以上の結果、分析結果とビジネス成果は比較的シームレスにつながりやすかった。
- 分析結果の読解は、難しくなかった。Excel二次元とかだから。
- 分析する人も、コンサル出身者のようなビジネスサイド寄りの人間が多かった。
- 分析結果を読み解くことに、一定のデータリテラシーが求められる(ことが多い)
- 分析する人であるデータサイエンティストは、ビジネス上の成果にそこまで興味がない(ことが結構多い)
実際のケース
まず、分析結果を正確に読み解くのが、意外と難しい。
分析結果をビジネスをつなげるのも、そこまで簡単じゃない。
- 分析
- ビジネス施策
じゃ、どうするの?
データサイエンティスト養成読本 ビジネス活用編 (Software Design plusシリーズ)
- 作者: 高橋威知郎,矢部章一,奥村エルネスト純,樫田光,中山心太,伊藤徹郎,津田真樹,西田勘一郎,大成弘子,加藤エルテス聡志
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/10/30
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