異動・転職などで上司or部下が変わった時、初回の1on1でのMtgというのはお互い緊張するものです。
初回1on1のtipsは色々なところで整理されていますが、
汎用性のあるおすすめは
「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」から始めることです。
本来初回の1on1で聞きたいこと
本来、初回の1on1で聞きたいことは、大体以下のような事項かと思います。
- 今の業務内容
- キャリアプラン / どうなりたいか
- モチベーションの元
- ワークライフバランスの考え方
ただ、上記のようなことをいきなり聞こうとすると、部下側が警戒して話が弾まず、本音が聞けないこともあります。
そこで、世の中的にはアイスブレークとかが推奨されているわけです。それが上手にできる人はそれでいいです。
でも、プライベートの話を振ってみたら、プライベートを話したがらない部下のこともあるし、逆に向こうの趣味がマニアックすぎて全然盛り上がらなかったりすることもある。笑
そこでお勧めしているのが
「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」
です。
誰でも語りやすく、本題につながりやすい
「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」という問いの良いところは2つあります。
誰でも語りやすい
1つめは自分のこと&仕事という共通の話題なので語りやすいこと。
アイスブレークで盛り上がらないパターンはいくつかあるのですが、基本的には「共通の話題にならなかった」というのが多いと思います。
その点「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」という問いの答えば自分のことを話せばいいので、ほとんどの方が普通に語れます。
「3年前に入社しまして、最初は営業にいたのですが、、」
と語り始めてくれる方がほとんどだと思います。
仕事という共通の話題ですので
「当時って営業部長誰でしたっけ?」とか、話も広げやすいと思います。
また、意外と上司にプライベートを語りたがらないメンバーも多いものです。なのでいきなりプライベートに踏み込みすぎない方がいい。その辺の探りを入れる意味でも、この質問はおすすめです。
本題に繋ぎやすい
2つめは、「本来の話題」への繋ぎがいいことです。
冒頭申し上げたとおり、本来最初の1on1で聞きたいことは
- 今の業務内容
- キャリアプラン / どうなりたいか
- モチベーションの元
- ワークライフバランスの考え方
あたりかと思います。
最初に「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」から始めれば、例えば
- 「最初は営業で、去年からこの部署にいるんですね。ちなみに、今って具体的にどんなことやってるんでしたっけ?(今の業務内容)」
- 「最初は希望の部署じゃなかったんですね。ちなみに、うちの会社に入ったのってなんでなんですか?(モチベーションの元)」
- 「〜〜という業務をやってきたのですね。これからやってみたい事とかありますか?(モチベーションの元 / キャリアプラン)」
- 「かなり色々やってきたと思うのですが、これまでやってきた業務でこれは楽しかった/嫌だった、というものはありますか?(モチベーションの元)」
- 「●●課にいた時って帰りも遅かったんじゃないですか?その時もうお子さんいたんでしたっけ?(ワークライフバランス)」
と、本来聴きたい話題へと繋ぎやすいです。
相手が転職間も無い人なら「前職は何されてたんでしたっけ?」とかでもいいと思います。
1on1以外の場面でも使える汎用性の高い質問
実は「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」の問いは、汎用性が高く、活用場面は部下との1on1だけでないと思います。コンサルでもインタビューでこの問いを使う人がいます。
基本的にコンサルが各部署の課長とかにインタビューするときって、相手はめっちゃ警戒しているわけです。よそ者だし。コンサル側から見ると、値踏みされている感が半端ない。
そんな時、コンサル時代のとある先輩は自己紹介とプロジェクト背景を説明した後
「すみませんが、この会社のことにも詳しくなりたくてXXさんがどんなお仕事されてきたかから伺ってもいいですか?」とその人の社内での経歴を聞いたりしていました。
自分のキャリアなので皆さんちゃんと話せるし、課長とかになっている人なのでそれなりの自慢話も入れられる。
聞き手としても場が盛り上がるだけでなく、会社の雰囲気やその人の経験・背景がわかるので、その後の本来聞きたい事項についても立体的に理解できる。
(年上の部下とかもこの流れに乗せられるとうまくいくケースが多い気がします。嫉妬を抱かれているケースも多いのでとても難しいですが。)
そんなわけで
「いつからこの部署(会社)で働かれてるんでしたっけ?」
初回の1on1その他の場面で大変おすすめです。