誰でもできるMECEのコツ :ロジックツリーの分岐を全部2つにする
コンサル時代、先輩に言われた教えの中で一番トンデモナイと思ったことの一つに
「ロジックツリーの分岐を、全部2つにしろ」
というものがあります。
トンデモナイ教えです。
でも、一応の正義はある教えなのです。
「MECEかどうか自分でわからない」って人にオススメの発想です。
一番簡単にMECEにする方法
世の中の現象を、一番簡単にMECEに分類する方法があります。
それは、「AとA以外」に分けることです。
盲点だけど、当たり前すぎる話。
分岐を2つにすると、「AとA以外」になる
で、人間MECEを意識してロジックツリーの分岐を2つにすると
結局「AとA以外」になるのです。
実際、ちゃんとしたロジックツリーは、この「AとA以外」の2つの分岐に置き直すことができます。
本当に「AとA以外」でロジックツリーを作っちゃうと、階層が多くなりすぎてとても見られたもんじゃないのですが。
「AとA以外」は確認のための発想
冒頭のアドバイスをくれた先輩は、アホな新人達のロジックツリーもどきを見て
「ああ、こいつらもうダメだ」
と思ったのでしょう。だから
「(お前らアホは)ロジックツリーの分岐を、全部2つにしろ!」
と言い放ったのだと、私は解釈しています。
今考えてもトンデモナイ一言だと思いますが、全く正義がないわけでもないってのが面白い一言だと思っています。
実際、自分のロジックツリーに「漏れやダブりはないか」と確認する工程って、
「AとA以外」に分けて考えている気がするのですよね。
(ま、ホントは「AとA以外」で分けるのか「BとB以外」なのか、それともAとBを複合的に考えるのか、みたいなところの方がずっと難しいし、重要なのだと思うのですが。超入門編の内容として。)
そんなこんなで10年以上前に言われた「ロジックツリーの分岐は全部2つにしろ!」という先輩の暴言は、確認のための視点として、今も私の中で生き続けています。